セカンドオピニオンは大切

クルマはショールームを回って選ぶのに治療法は医者任せ?

 

 

がんの治療法には手術や放射線治療、抗がん剤を使う化学療法など、多くの選択肢があります。

医師の勧める治療法の利点と欠点をよく聞いた上で、ときには、別の医師の意見を求める必要があるのではないでしょうか。

セカンドオピニオン(第2の意見)と呼ばれますが、クルマなどの高価なものを買う時、各社のショールームを回ってじっくり比較するのと同じで、当然です。

人生を左右する、がんの治療法を選ぶのですから、セカンドオピニオンは大切です。正しい選択には十分な情報と納得の上で、治療法を選択したいものです。

近年、がん医療を行う病院では「セカンドオピニオン外来」を設置しているところが増えています。どこで受けるか迷う場合には、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに問い合わせると、その地域のセカンドオピニオン外来を行っている病院や、専門領域などの情報を教えてくれます。

ただ、厚生労働省の調査によると、セカンドオピニオンを利用したことが「ある」とした患者は22.4%と低い数値にとどまっています。

後で後悔しないためにも、患者が医師に「先生を信頼していますが、セカンドオピニオンを受けてみたいのです。再び先生の所に戻って来たい時には受け入れてもらえますか」と率直に話せば、拒否する医師は少ないのではないでしょうか。

担当医はあなたの治療を支援してくれる医療者の一人であるはずです。セカンドオピニオンは自分らしく納得できる選択をするために大変有用な仕組みです。