希少がんホットライン

 

日本でいま、希少がん医療支援のための検討がやっと進み始めています。

これまで日本では、希少がんの明確な定義すら存在しませんでした。

少数疾患の稀少性ゆえに現実的には「見放された患者」となっているのです。

 

ところが、海外の調査では、がん患者の22%を希少がん患者が占め、がんで亡くなる人の35%以上は希少がんが原因とされています。

 

希少がんは専門医や専門施設も少ないことから、有効な診断や治療法の開発が難しく、近隣の病院を受診しても適切な治療を受けられないことが少なくありません。

 

さまざまな医療機関に分散して受診するより、患者が安心して適切な医療が受けられるよう、専門家による集学的医療の提供が必要です。

そして、希少がん研究を進め、相談支援体制の充実が急がれています。

 

患者が希望を持ち、より良く生きるための体制はまだまだ十分ではありませんが、希少がんの患者が、最適な医療を受けられるよう国立がん研究センターでは「希少がんホットライン」(03-3543-5601)を開設しています。

こうした取り組みをもっともっと広げることが必要です。